体重変動のスペクトルを見た話

まずはこちらをご覧いただこう。

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 体重記録から作った時系列グラフ。諸事情にて、8月中旬→12月にかけて体重がガクリっと落ちてますが、それはまた別の機会に。

 さて、10月上旬ごろからグラフが波打っています。なぜか? 大した理由ではなく、単に1日単位で記録するようになったから。少なくとも、私自身の体重ってのは高調波が乗っているっぽい。

 ……こう聞くと、無性に周波数解析したくなりません? スペクトルを見ることで、ある程度の繰り返し(ただしsin波・cos波)は特定できて、何か面白いことが分かるかも。低周波変動を除くためにとりあえず時系列数値を微分して……。

 

 やっちゃいました。

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 サンプル数32, サンプリングレート 1[day^-1]。しかし、ちょっと不思議なグラフですので、解説しますね。Excelのフーリエ解析ツールでスペクトルを算出できますが、スペクトルのインデックス値は周波数に比例します。扱いにくい! 逆数をとり、調整を施して D [日ごと] へ。こうなると、対数グラフでも使わないと、これまた見にくい。

 したがって、

  • 周波数F→D日毎 の単位変換
  • 通常グラフ→対数グラフ

 の不思議グラフとなりました。

 本題。では、これらのスペクトルを見てみますと、

  • (やはり) いくつかの特徴的な山が散見される。
  • 減少傾向にあるときは、短い周期での揺れがある? (仮説A)
  • 山の数は、常に3~4個ぐらい? → 3~4個の体重変化の波がある! (仮説B)

 ことが分かります。サンプル数・区間を変えてみたり、はたまた、他人のデータならば、また違った結果が出るのではないでしょうか。

 ちなみに、こんな応用もできます。

  • 強い周波数成分だけ残して逆FFT、今後の変動の予測に役立てる。
    → もし仮説Aが誰にも当てはまるなら、ダイエット中の大きな増減に対して一喜一憂しないで済む。

 皆さまもぜひ一度、体重記録から「あなたの」周波数を算出してみてはいかがでしょうか。